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衽巾(おくみはば)問題 未解決

シルック

衽巾広くすることは可能ですか?

というお客様からのお問い合わせで発覚した事実。

というより、かねてからこの衽巾に関して少し疑問を抱く事がありました。

 

卸部門の方で、呉服店さんからのお仕立の指示で「衽巾通し寸法」というのが時々あります。

通しという指定があるということは、指定がなければ「通し」ではないことが想像できるのですが

「なぜ」という理由に踏み込むことなく、ご指示を縫製屋さんに伝えるだけでした。

今回お仕立て寸法の修正で、身幅を広げようと思うと、一旦着物を大きくほどく必要があるのですが

数センチの事でしたので、衽幅を広げることで解決できませんかとのご依頼でした。

 

衽は通常4寸で、実際測ってみると裾の衽巾と衿先の衽巾は3分ほど狭くなっています。

「通し」というう指示が来たものは、これがそのまま4寸巾になっていますが

指示をしないとこの3分ほど狭くなるのが通常なのだそうです。

 

何か意味があるのだろうと、和裁士の取引先さんにお聞きしたところ

「意味は知らない」「そうするものと習っただけ」という返事が相次ぎ

結局最後は当社の加工先の責任者にお尋ねすることに・・・

なんと同じこと答えが返ってくるではないですか。

その間も着付け担当スタッフも含めいろいろやり取りはあったのですが、

多分着姿か、着た時の裾さばきが関係するのだろういう想像で終わってしまい

これが正解です、というう答えにはたどり着きませんでした。

 

ただ今回のお客様のご要望には、通しにすることで数cm身幅が広くなることや

小紋でも格子や縞などは、デザインが崩れるため指示がなくても「通し」にすることや

訪問着・付下げなど絵羽物は柄合わせの必要があるため「通し」になっていることが判明しました。

 

未解決なのですが、有名な和裁士さんにお会いする予定があるので

その時には解決していきたいと思います・